製品解説ページ
目次
靴型モデルについて
3DCADによる正確なパラメータを持つ3Dデータです。
すべてのモデルは統一された設計基準に基づいて形成されています。
パラメーターは用途、デザイン性に応じて変えられています。
同じ爪先形状に高さのバリエーションがあり、希望の高さを選ぶ事ができます。
ダウンロードパッケージにはデザイン用モデル左右、靴製作用左右、およびパラメーターリストが含まれます。
STL形式のデータは殆どすべての3DプリンターとNEWLAST社の工作設備で読み込みが可能です。
デザイン用モデルは右か左のどちらか普段お使いの片方を3Dプリンタで造形して使います。
FD方式のプリンタで造形したものをそのままパターン制作に使うことができます。
靴製作用モデルはNEWLAST社の設備のある靴型メーカーに依頼してプララストを製作してもらうのが迅速です。
靴製作用モデルはバックパート底面を0.8㎜取り除いてあり、鉄板を貼っても高さ設定が変わらないようにしてあります。
底面の精度が高いので修正デザイン用のボディーとしてもお使いいただけます。
ダウンロードデータからラスト製作の流れ
ラストパラメーターの説明
パラメータリストはCSV形式ファイルで同梱されます。
リストの項目例と説明は以下の通りです。
3Dデータをスケーリングしたい場合
提供されるモデルは靴のサイズ23cmに対応しています。
3Dプリンタで造形する前にサイズを調整したい場合、STL形式データがインポートでき3Dスケーリングのできるソフトウェア(おもに3DCAD)があればサイズ調整ができます。
スケーリングの倍率は次の式で算出します。
X軸方向(底面の長さ)の倍率
Fx = 1 + 延ばしたい長さ(mm)/元の底長さ(mm)
Y軸方向とZ軸方向の倍率
Fy = 1 + 増やしたいボール寸法(mm)/元のボール寸法(mm)
元の寸法はパラメータリストの数値を使います。
またスケーリング前にモデルをYj軸回りに回転させ、ヒールカーブの中央と爪先先端をX軸に合わせてからスケーリングするとラスト工場で行うスケーリングと同じ結果が得られます。
ヒールモデルについて
3DCADによる正確なパラメータを持つ3Dデータです。
DDLラストモデルのアーチに適応する適正な傾斜角を持ち、靴作りの諸要素を配慮して設計されています。
繊細な形状を確認するためには、インクジェット方式や光造形方式の高解像度のプリンターが必要です。
マクリヒールの剣先厚さは0.3mmに設計しています。
オワンの周りの鋭角なエッジは欠落を避けるため0.1mmの面取りがされています。
底面の長さと幅をミリメートル単位で合わせてあるので、トップリフトの管理が容易です。
パッケージには傾斜角度違い5段階のデータが含まれます。
靴製作工程で様々な要因によって靴とヒールの角度が合わなくなる場合がありますが、あらかじめ±1°までは対応しております。
3Dプリンタで造形したヒールはコストと強度の問題で量産靴のパーツとしては適当ではありません。
靴サンプル用、および量産金型のモデル用としての使用を想定しております。
ダウンロードデータからヒール製作の流れ
ヒールパラメーターの説明
製品ページに記載してあるパラメータは下図の数値です。
製品パッケージのファイル名の末尾の数字は b:AnglePitchCup の数値を表します。
製品ページに記載のTopLift欄は パターン記号+g:LengthBottom X h:WidthBottom を表しています。